シンセサイザーの原点に戻り、太いサウンドと明快な音づくりを実現。サウンド・クリエーターのための新世代のシンセサイザー。
GAIA(ガイア)は、バーチャル・アナログ・シンセサイザー音源を搭載したローランド・シンセサイザーSHシリーズの最新ラインナップ。OSC、FILTER、AMP、LFO、それぞれに対応したエンベロープで構成されたシンセサイザーの基本的な設計を踏襲しながらも、サウンドを最大3つまでレイヤーしたゴージャスな音色を創造することができるなど、パワフルなサウンド・メイクが可能です。また、アグレッシブな音づくりができる強力なエフェクト・セクションや、パフォーマンスに威力を発揮するアルペジエーター機能などを装備。世界の始まりから存在している大地の女神「ガイア」の名を冠し、シンセの原点、音づくりの楽しさを追求するリアル・シンセサイザーでありながら、最先端のテクノロジーで未知のサウンドを創造できる本格的なシンセサイザーです。
■GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNER
GAIA SYNTHESIZER SOUND DESIGNERは、シンセサイザー「GAIA」を、Windows/Macintoshベースのパソコンで操作できる専用サウンド・デザイン・ソフトウェア(別売)です。パソコンの大画面で繊細な音づくりができるほか、音づくりのプロセスを記録し、連続して操作手順を再生することも可能。また、シンセ・サウンドをグラフィカルな波形でリアルタイム表示できるウェーブ・ビューワーも搭載。GAIAのヘビー・ユーザーはもちろん、シンセサイザーでの音づくりをこれから学びたい人や、それを教える教育現場にも最適なソフトウェアとして活躍します。
詳細は製品ページをご覧ください。
- 新規開発による、3系統のバーチャル・アナログ・シンセサイザー音源を搭載。
- 音づくりの流れが理解しやすい明快なパネル・レイアウト。
- 音色に彩りを加える直列5系統の強力なエフェクト・セクション。
- コンパクト・ボディの37鍵仕様。電池駆動にも対応。
- リアルタイム・パフォーマンスに威力を発揮する多彩な機能を装備。
製品の特長
3系統のバーチャル・アナログ・シンセサイザー音源による迫力のサウンド。
GAIAは、アナログ・シンセ・ライクな図太いサウンドが魅力のバーチャル・アナログ・シンセサイザー。歴代のローランド・シンセサイザーSHシリーズの流れを汲む本格モデルです。OSC(オシレーター)、FILTER(フィルター)、AMP(アンプリファイアー)、各ENV(エンベロープ・ジェネレーター)、LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)で構成されるシンセ・サウンドを最大3つまで重ねることができる新規開発の音源を搭載しているので、アナログ特有の太くシンプルなシンセ・ベースから、アグレッシブなリード・サウンド、時間とともにさまざまなに表情を変える複雑なパッド・サウンドまで、存在感のある幅広いサウンド・メイキングが可能です。
シンセ・サウンドの元となるオシレーター波形は7タイプ×3の21種類を装備。ローランド・シンセサイザーをはじめとする往年のビンテージ・アナログ・シンセサイザー名機の波形をモデルに、多彩で本格的なシンセ・サウンドをつくり出すことができます。
オシレーター波形は、のこぎり波や矩形波、サイン波など、基本的な波形タイプはもちろん、JP-8000やV-Synth GTなどで人気の「SUPER SAW」、効果音などをつくる際に威力を発揮する「NOISE」など豊かなバリエーションを用意。オシレーター・シンクやリング・モジュレーターなどを駆使することで、攻撃的なサウンドづくりや柔らかくも存在感抜群の金属音など、アナログ・シンセを彷彿とさせるサウンド・メイクが行えます。
サウンドに強力な個性をプラスできるフィルターやLFOは、なめらかな音色変化を実現。スライダーやつまみは、実際の操作とサウンド変化に違和感がないよう、部品レベルから徹底的につくり込みました。
最大同時発音数は64音を確保。3系統のシンセ・サウンドを重ねた豪華な音色や、リリース・タイムの長いパッド・サウンドなどでも、音切れを起こすことなく、ポリフォニーな演奏が行えます。
シンセサイザーの基本に従った明快なパネル・レイアウト。
GAIAは、シンセサイザーの音づくりの基本に忠実なパネル・デザインを採用。左から「オシレーター」→「フィルター」→「アンプ」といった、音の流れに従った明快なレイアウトにより、誰でもわかりやすく直感的なサウンド・メイキングが可能です。
音色づくり時はもちろん、リアルタイムなコントロールも求められるつまみやスライダーなどの操作子も多彩に装備。すべてのパラメーターがパネル上に配置されているため、エディット/コントロールしたいパラメーターに即座にアクセスできます。また、各つまみやスライダーは、操作しやすい適度な重さを持ったパーツを使用しているので、手になじみやすく快適なコントロールをサポートします。
また、パネル上のボタンは、すべて自照式を採用。オン/オフの状態やセレクトしているモードを一目で確認することができ、また、暗いステージ上でも確実な操作が行えます。トーン1〜3のオン/オフ・ボタンは、使用状況に応じて色が変化。オシレーター・シンクやリング・モジュレーター使用時にはオレンジに点灯します
アグレッシブな音づくりができる強力なエフェクト・セクション。
GAIAは、音色に彩りを加えるエフェクト・セクションも充実しています。エフェクトは5系統の直列接続により、ON/OFF だけでも最大192通りの組み合わせが可能となり、さらに音作りの可能性を拡げます。
歪み系エフェクトは、ディストーション、ファズ、ビット・クラッシュの3種類を装備。ビット・クラッシュは、アグレッシブなシンセ・サウンドをつくる際に最適です。
また、モジュレーション系エフェクトのフランジャー、フェイザーとピッチ・シフター、テンポ・シンクも可能なパンニング・ディレイを装備したディレイ・セクション、スペーシーなシンセ・パッドには欠かせない高品位なリバーブなど、個性的で表現力豊かな音づくりをサポートするエフェクトが多数搭載されています。
さらに、1アクションのボタン操作で低音を増強できる「LOW BOOST」エフェクトも内蔵。ファットなベース・サウンドに効果的です。
各エフェクトは、つまみによるコントロールが可能。かかり具合などをリアルタイムに変更することもできるため、音色変化を生み出すパラメーターとしても活用することができます。
使い勝手に優れたコンパクト・ボディの37鍵仕様。電池駆動も可能。
GAIAは、3オクターブの37鍵仕様の鍵盤を採用。コンパクトなデザインなので、ライブ・ステージ/スタジオ/自宅を問わず、狭い空間へのセッティングも容易に行えます。また、わずか4.2kgという超軽量設計。持ち運びしやすく、抜群のポータビリティを誇ります。
さらに、乾電池による駆動にも対応。単3形ニッケル水素電池8本で、最大5時間の演奏が行えるので、バッテリー駆動可能なステレオ・キーボード・アンプKC-110などと組み合わせれば、電源確保が難しいストリートのライブなど、さまざまなシーンで活用することが可能です。
リアルタイム・パフォーマンスに威力を発揮する多彩な機能。
GAIAは、リアルタイムでのパフォーマンスに威力を発揮する機能を多彩に装備。ライブ・ステージなどでひと味違ったシンセサイザー・サウンドを演出することができます。
ローランド・シンセではおなじみのDビーム・コントローラーは、手をかざすことでさまざまな効果をリアルタイムに制御できます。ピッチ/ボリュームなどのコントロールはもちろん、パネル上のほぼすべてのパラメーターをアサインすることが可能。パラメーターを直接操作してダイナミックなサウンド変化を生み出すことができるので、アイデア次第で斬新なステージ・パフォーマンスも可能です。
また、アルペジエーターは多彩な64種類のパターンを内蔵。最適なアルペジオ・パターンをパッチごとに保存することもできるので、スピーディな呼び出しが可能です。
さらに、数小節のフレーズ録音ができるPHRASE RECORDER機能も搭載。鍵盤弾きの演奏の他、つまみなどコントローラーの操作のみを記録することもできるので、例えばカットオフやレゾナンスのフィルタリング操作を記録しておけば、フィルターによる音色変化を自動で行いながら演奏に集中することもできます。
そして、ポータブル・オーディオ・プレーヤーを接続できるEXT IN端子をパネル上部に装備。楽曲に合わせた練習はもちろん、ライブでのバッキング・トラックの再生にも威力を発揮します。また、EXT INにはセンター・キャンセル機能も装備。中央に定位した音を消す通常のセンター・キャンセルだけでなく、低音部のバス・ドラムやベースは残したままボーカルやリード楽器を消すなど、タイプの変更も可能です。
USBメモリー/コンピューター端子を装備。
GAIAは、USBメモリーを接続できるUSB MEMORY端子を装備しています。USBメモリーにはユーザー・パッチを保存可能。USBメモリーから直接設定を呼び出すことができるため、必要なパッチにすばやく切り替えたり、本体への保存も可能。さらに、PHRASE RECORDERで記録したフレーズも USBメモリーに保存可能です。
また、GAIAはUSBコンピューター端子も装備。USB MIDI/AUDIOともに対応しているので、パソコンとケーブル1本で接続するだけで、MIDIレコーディングやオーディオ・レコーディングが行えます。
別売のDAWソフトウェアと組み合わせれば、楽曲制作にGAIAのダイナミックなサウンドを取り入れることが可能。ハードウェア・シンセならではのリアルタイム・コントロールを活用して、楽曲に豊かな表情を加えることができます。