一切の妥協を許さずに設計・デザインされた、サウンド・クリエイターのためのアナログ/デジタル クロスオーバー・シンセサイザー
JD-XAは、アナログ・シンセならではの音の質感と、デジタル・シンセが持つ多用途性を一台に凝縮したシンセサイザー。4つのアナログ・パートは、JD-XAのために新規開発。フィルターやアンプに至るまで、すべてがアナログ回路によるサウンド。デジタル回路を一切通さずに音声を出力できるドライ・アウト端子も装備しています。4つのデジタル・パートにはSuperNATURALシンセ・エンジンを採用。煌びやかなPCMサウンドやSuperSaw波形による分厚いサウンドなど、デジタル・シンセならではのサウンドを提供します。そしてアナログとデジタル、この二つのエンジンはサウンド・クリエイターの発想に応えるフレキシブルなルーティングを実現。例えば、デジタル・サウンドをアナログ・フィルターで加工する、デジタル・パートで作りこんだ音をソースとしてアナログ・パートにクロス・モジュレーションを掛ける、といった、まさに縦横無尽な音作りを可能にします。
- アナログとデジタル、二つの異なるエンジンを一台に搭載
- ディスクリート回路によるアナログ・シンセ・エンジンは、2オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ(Pitch×2、Filter、Amp)、2系統のLFO、ドライ・アウト端子を搭載
- 滑らかな動きを実現するアナログ・フィルターは4ポール・タイプ、トランジスター・ラダー・タイプに加え、激しい音色変化が得られるマルチモード・タイプを用意
- オシレーター・セクションはクロス・モジュレーション、リング・モジュレーション、オシレーター・シンクを同時に使用可能
- 超高速/超低速に対応するLFO
- アナログ・シンセならではの鋭いアタック音を実現するエンベロープ
- デジタル・サウンドをアナログ・フィルターで加工するなど、フレキシブルなルーティングを実現
- MFXを各パートに1系統搭載、さらにパフォーマンスにも活用できるTFXを2系統、サウンド全体の仕上げのためのリバーブ、ディレイ、マスターEQを搭載
- サウンド・ライブラリー・サイトAxialで追加音色をダウンロード可能
- パターン・シーケンサーは、内蔵音源8パートに加え、外部音源も8パートまでコントロール可能
- USB、MIDIに加え、CV/GATEアウト端子を2系統装備
- マイク・インプットはボコーダー・サウンドだけでなく、音声信号を使って音色にリアルタイムに変化を与えることも可能
製品の特長
一切の妥協を許さない、新規開発のアナログ・シンセ・パート
全てがアナログ回路で構成されるJD-XAのアナログ・シンセ・エンジンは、1パートあたり2オシレーター、フィルター、アンプ、そして4つのエンベロープの4パート構成。アナログならではの切れの良い音や、非常に滑らかな変化を実現します。さらに、超高速/超低速を実現するLFOを2系統装備。4つのアナログ・パートをフル活用することで、アナログ・シンセ版の”Super Saw”サウンドや、Poly Stackにより4ポリフォニックの分厚いサウンドを作り出すことができます。アナログ・パートのサウンドは、デジタル・エフェクトで加工して出力することはもちろん、ドライ・アウト端子からデジタル回路を一切経由せずに出力することも可能です。
プロ・ミュージシャンから絶大な支持を得るデジタル・シンセ・パート
JD-XAの魅力は、単なる回顧主義的なアナログ・シンセ・エンジンの搭載だけではありません。プロ・ミュージシャンから絶大な支持を得ている音源モジュールINTEGRA-7と同じSuperNATURALシンセ・エンジンを搭載し、歴代のRolandシンセ・サウンドを一挙に手に入れることができます。D-50に代表される、アナログ・シンセでは難しいとされる倍音成分が特長な煌びやかなサウンド。JP-8000にはじめて搭載され、あらゆる音楽シーンで定番となったSuperSawサウンド。そして最大64ポリフォニックを実現したことにより、これらをレイヤーして生み出す複雑なサウンドの演奏にも対応します。また、INTEGRA-7と同じエンジンを採用したことで、サウンド・ライブラリー・サイトAxialで公開される音色を読み込ませることも可能です。
アナログ・シンセとデジタル・シンセの柔軟な組み合わせ
新コンセプト”クロスオーバー・デザイン”が示す通り、JD-XAにおけるシンセサイズは非常に柔軟かつユニークなものに仕上がっています。全8パートを個別に使用することも、アナログとデジタルのサウンドをブレンドして音を作り出すことも思いのままです。さらに、デジタル・パートをアナログ・フィルターで加工したり、デジタル・パートで作りこんだ音をソースとしてアナログ・パートにクロス・モジュレーション/リング・モジュレーションを掛ける、といったことも可能。サウンド・クリエイターのアイデアや柔軟な発想を形にすることができます。
徹底的にこだわった、アナログ・フィルター
音作りの重要な要素となるフィルターは100%新規アナログ回路によるもの。非常に温かみのある、アナログならではの質感を得ることができます。フィルターのタイプは、クラシックな4ポール・タイプ、強力な個性を放つトランジスター・ラダー・タイプ、マルチモード・フィルターから選択可能。マルチモード・フィルターはLPF、HPF、BPFの特性を併せ持ち、レゾナンスを上げた状態でカットオフを動かすことで、これまでにない過激な音色変化が得られるよう設計されています。
強力なエフェクト・プロセッサー
JD-XAの各パートにはサウンド・メイクに効果を発揮するMFXを1系統ずつ用意。音を過激に変化させるリング・モジュレーターやビット・クラッシャーなど全67種類から選択できます。さらに各パートにはパートEQも備えており、より緻密な音作りが可能です。加えて、マスター段に掛けられるTFXを2系統装備。BPMルーパーやスライサーなど、アルペジエーターやパターン・シーケンサーと組み合わせることでも効果を発揮するエフェクトを搭載しています。さらにリバーブ、ディレイ、マスターEQはMFX、TFXとは独立して用意しています。
インスピレーションを即座に形にするパターン・シーケンサー
JD-XAには、直感的に操作して音楽を構築できるパターン・シーケンサーを搭載。リアルタイム、ステップといった入力方法を用意。録音/再生をシームレスに切り替えながらの入力も可能なので、パフォーマンスにも最適です。また、JD-XAの内部音源8パートに加え、外部音源コントロール用のパートを8つ用意。全16パートに対応した16トラックを使って、インスピレーションを逃さず次々に形にすることができます。
演奏性を重視した豊富なコントローラー
バックライト付きのノブ、スライダー、ホイール・コントローラーにより、ハードウェアならではの直感的な操作を実現。パネル部は歴代のRolandシンセと同様、音作りの基本に忠実なわかりやすいレイアウトを採用しています。鍵盤はベロシティ・センス、アフタータッチに対応し、演奏表現力を一層高めます。外部音源のコントロール用にはMIDI、USBはもちろん、CV/GATE端子を2系統装備。外部アナログ・シンセサイザーからDAW上のプラグイン・シンセサイザーまで、幅広い音源をコントロールするための中核を担うことが可能です。
マイク入力によるサウンド・コントロール
JD-XAの背面にはマイク入力端子を装備。フィルターのカットオフ、クロス・モジュレーションといったパラメーターを入力した音声でコントロールすることができます。もちろん、ボコーダー・サウンドの演奏も可能。さらに、入力された音声をダイレクトに出力したり、リバーブを掛けたりすることも可能です。
様々な形式に対応するインターフェース
JD-XAにはUSB AUDIO / MIDIインターフェース機能を搭載。JD-XAのサウンドをUSB経由でMac/PCへ録音したり、JD-XAの豊富なコントローラーを使ってDAW上のソフトウェアをコントロールできます。JD-XAを介し、DAW上に入力されたMIDI情報でCV/GATE端子に接続された外部アナログ・シンセサイザーやモジュラー・シンセサイザーなどを鳴らすことも可能です。