4タイプのパワーアンプ・セクションが叶える比類なき表現力
BOSS Nextoneは、時代を超えて愛され続ける4つの真空管アンプのサウンドとフィーリングを、BOSS/Rolandの独自の “Tube Logic” をベースにした設計により実現する、次世代のプロフェッショナル・ギター・アンプです。心臓部であるアナログのクラスABパワーアンプ・セクションは6V6、6L6、EL84、EL34の4タイプから選択することができ、それぞれ特徴的なキャラクターを余すことなくプレイヤーのサウンドとフィーリングに反映。また、クリーン/リード2つのチャンネルごとに表情豊かなボイシングが可能です。各パワーアンプ・タイプの選択によってインプットからアウトプットまでの全回路の相互作用が変化。それぞれのタイプ特有のサウンドとレスポンスを追求しました。 Nextoneは一台でさまざまなパワーアンプ・タイプを再現できる、まさに次世代のアンプです。
さらに専用のNextoneエディターを使えば、パワーアンプ部の緻密な調整が可能です。バイアス、サグ、EQなどアンプ・デザイナー・レベルの領域までもがコントロール範囲となり、プレイ・スタイルや好みに合わせた絶妙なセッテイングができます。しかも音作りの幅を広げる内蔵エフェクトの他、レコーディングに最適なライン・アウト、小音量でもクランク・アップしたサウンドが得られるパワー・コントロール機能など、現代のニーズに欠かせない機能も兼ね備えています。また、重い真空管アンプの持ち運びや、頻繁なメンテナンスに悩まされることもありません。
- BOSS/Rolandの独自の“Tube Logic”をベースに設計されたプロフェッショナル・ギター・アンプ
- パネル上で6V6、6L6、EL84、EL34、4つのアナログ・クラスAB・パワーアンプ回路を選択可能
- 12インチのカスタム・スピーカーを搭載した、最大出力80Wのコンボ・アンプ
- クリーン/リードの2チャンネルに、それぞれスタンダード/カスタム2つのモードを搭載
- 小音量でもダイナミックなクランクアップ・サウンドを実現するパワー・コントロール機能
- トーン・スタックのタイプ、サグ、バイアス、EQ、エフェクト、システム設定など詳細な内部パラメーターをカスタマイズ可能なNextoneエディター(Mac/Windows)
- 歪みや艶をさらに強調するBOOST/TONEスイッチ
- ディレイ、トレモロ、リバーブの内蔵エフェクトに加え、外部エフェクター接続用のエフェクト・ループを搭載
- 8オーム/16オームの外部スピーカー・ジャックを装備
- ライン、USB、標準フォンによるレコーディング・アウトには、3種類のマイキングをシミュレートするエア・フィールをNextoneエディターから選択可能
- USB経由のダイレクト・レコーディング、リアンプに対応
製品の特長
Tube Logicが実現する次世代のギター・アンプ
“Tube Logic”は、さまざまな要素が複雑に相互作用して生み出される真空管アンプのサウンド、フィーリング、そしてレスポンスを徹底的に追求しています。同時に、安定性、軽量、メンテナンス・フリーといった現代のミュージシャンにとって不可欠な利便性も向上。さらに、専用エディターの使用により、従来の真空管アンプでは容易ではなかった回路深部の調整まで実現可能にしました。Nextoneは代表的な真空管アンプのサウンドやフィーリングを完全に再現するのみではなく、プレイヤーのスタイルや好みに合わせ一切妥協することないレベルまでのカスタマイズを可能にします。
瞬時にパワーアンプ・タイプを変更
真空管アンプのプリアンプは音作りに重要な役割を果たしますが、実はサウンドの全体的なフィーリングやキャラクターを決めるのはパワーアンプです。まれにパワー管のタイプを好みに応じて変更できる機種もありますが、多くのアンプは一種類の真空管タイプのみを採用しています。また真空管の交換は、専門の技術者によるメンテナンスが必要となり、時間もコストもかかります。従来、さまざまなパワーアンプのキャラクターを即座に使い分けるためには、複数のアンプを準備するのが常識でした。その常識を覆すのがNextoneです。
Nextoneでは、アナログのクラスABパワーアンプ・セクションを4つのスタンダードなタイプの中から瞬時に使い分けることができます。アメリカン・サウンドを代表する6V6と6L6、そしてブリティッシュ・サウンドを象徴するEL84とEL34の4種類が選択可能。しかもNextoneは従来のモデリング・アンプのように同じ回路上でプリセットのみを切り替える方式ではなく、実際にパワーアンプ回路自体が差し替わり、プリアンプやスピーカーの反応も変化する設計です。アンプがトータルで変貌するNextoneシリーズの画期的なデザイン。進化し続ける“Tube Logic”により、各パワーアンプ・タイプに忠実なサウンド、フィーリング、レスポンス、そしてキャラクターを実現します。
Nextoneのパワーアンプ・タイプ
? 6V6 - 多くのアメリカン・スタイルの小型アンプに搭載されており、甘く、バイト感があり、心地のいいコンプレッションが特徴です。
? 6L6 - アメリカン・スタイルの大型アンプやモダンなハイゲイン・アンプに搭載されており、抜けの良さと高いヘッドルーム、ふくよかなミッドレンジで知られています。
? EL84 - 50年代後半?60年代前半に登場したブリティッシュ・コンボ・アンプのパワー管として有名。小音量ではクリアできらびやかなクリーン・トーン、クランク・アップすれば、深くマイルドな歪みが得られます。
? EL34 - ブリティッシュ・スタック・アンプのパワー管。暖かみのある骨太なトーンが愛されています。ロック・ディストーションといえばこのサウンド。
小音量でもクランク・アップさせたアンプのフィールを
真空管アンプは、パワー管がクランク・アップされた状態でベストな鳴りが得られます。しかし、そのためにはボリュームを最大近くまで上げる必要があり、バンドメンバーにとっても、PAエンジニアにとっても現実的とは言えません。 “Tube Logic” をベースに設計されたNextoneシリーズなら、パワー管がクランク・アップされた際に生じるトランスやスピーカーとの複雑な相互作用を忠実に再現し、心地よいフィーリングが得られます。また、パワー・コントロール機能を使えばステージ、スタジオ、自宅でも、最適な音量を保ちつつ、ギタリストが愛する骨太でダイナミックなサウンドを感じられます。
エンジニアのようにレスポンスやフィーリングをカスタマイズ
Nextoneアンプは、クリーン/リードの2チャンネル構成に、共通の3バンドEQとプレゼンス・ノブを装備。またBOOST/TONEそれぞれのスイッチを使用すれば、歪み量と音の艶やかさを2段階で調整できます。さらにクリーン/リード両チャンネルは、ボタンを押すだけでサウンドのバリエーションを切り替えられるカスタム・モードを搭載。、Nextoneエディターを使う事によって、より自分好みのサウンドとレスポンスを兼ね備えたアンプへとチューニングすることができます。
Nextoneエディターは、シンプルでわかりやすいエディター画面であり、プレイ・スタイルやペダルボードに完璧にマッチするアンプへとチューニングすることができます。トーン・スタックはアメリカン/ブリティッシュ・タイプから選択可能。チャンネルEQやバイアス、サグをコントロールすることで、アンプのレスポンスを自分好みのサウンドと弾き心地へ調整できます。TONEスイッチは2タイプから選択可能、BOOSTスイッチは複数タイプからの選択もしくはコンプレッサーとしての設定もできます。さらにはグローバルEQでアンプ全体を最終調整できます。ユーザー・プリセットは99個まで保存でき、バンドやステージごとに個別の設定を管理することができます。
こだわりの音作りが可能な内蔵エフェクトとエフェクト・ループ
Nextoneはライブ・パフォーマンスでの汎用性が高いエフェクトとして、ディレイ、リバーブ、トレモロを内蔵しています。専用エディターを使用すれば、各エフェクト・セクションのカスタマイズも可能。ディレイ・セクションではアナログ、テープ、SDE-3000もしくはトレモロが選択可能です。リバーブ・セクションではプレート、スプリング、ホールの3種類から好みのタイプをセレクトできます。それぞれのエフェクトには複数のパラメーターがあり、こだわりの音作りが可能です。また、お気に入りのエフェクターをプリアンプの後段へ接続できるようにエフェクト・ループも搭載し、シリーズ/パラレルの選択やループの挿入場所の変更など、さまざまな設定ができます。
ステージからレコーディングまであらゆるシチュエーションに対応
ケーブル1本で接続可能なGA-FCフット・コントローラー(別売り)を使えば、チャンネル選択、TONE、BOOST、エフェクト、ペダル・ボリュームなどさまざまな設定を足元でコントロールすることができます。小型のフットスイッチ “FSシリーズ”を最大3つまで接続してコントロールすることも可能です。また、PAにダイレクトに信号を送るためのライン・アウトと、自宅練習やDAWレコーディングに使えるヘッドフォン/レコーディング・アウトも装備。Nextoneエディターを使用すれば、マイキングしたキャビネットのサウンドを3種類のエア・フィールから選択可能。狙い通りのサウンドを出力できます。
外部スピーカー接続端子は、8オームに加え、16オームのキャビネット2台までの接続に対応。USB端子は、Nextone専用エディターとの接続に利用するだけでなく、DAW用のオーディオ・インターフェイスとしても機能します。さらに、マルチ・チャンネル・レコーディングにも対応し、エア・フィールでマイキングがシミュレーションされた信号と、ドライ信号を同時に出力し、後からNextoneでリアンプすることも可能です。