スポーツの中継や演出に最適な ビデオ・インスタント・リプレイヤー
これまで、生放送のスポーツ中継でゴールが決まった瞬間の映像をスロー再生するには、大がかりな機材と専門のトレーニングを受けたオペレーターが必要でした。この状況を一新するのがP-20HDです。これまでにないコンパクトさに加えて操作も簡単、専門教育を受けたことのない方にも使いこなせます。P-20HDをこれまでのシステムに加えるだけで、スポーツ中継や配信のクオリティーを向上させることができます。
システム・プログラム Version 1.2
P-20HD Ver.1.2では1080i出力、MP4ファイルのエクスポートやV-60HDによるコントロール(RS-232接続)、USBキーボード、フットスイッチを使った外部制御機能を追加、より操作性が向上されます。
Ver.1.2はすべてのP-20HDユーザーに無償で提供されるアップデートです。
詳しくは こちら
- 録画中の映像から任意のシーンを再生するインスタント・リプレイ機能、スロー再生が可能
- スケーラー搭載HDMI入力を2系統備え、シームレスな切り替えが可能
- 録画中でも再生が可能
- カラーLCDプレビュー・ディスプレイを内蔵
- 大型ジョグ/シャトルホイール、トランスポートボタン、Tバーにより直感的な操作を実現
- 大容量SDカードにH.264フォーマットで長時間の録画が可能
- ハイライトシーンをクリップとして登録しプレイリストを作成可能
- スポーツ中継や配信、eスポーツ大会の演出、各種トレーニングに最適
製品の特長
スポーツ中継、演出を次のレベルへ
地域で行われる小中規模のスポーツ中継や演出でも、視聴者はTVのプロスポーツ放送と同様のクオリティーを期待するようになっています。P-20HDを使えば中継、配信システムへ、かつてないほどシンプル・手軽にインスタント・リプレイ機能を加えることができます。例えばスポーツイベントの配信で、ゴールが決まった瞬間などのハイライトシーンを瞬時に再生できるようになり、実況解説をよりわかりやすく、視聴者に感動を再体験してもらうことができます。
録画中のリプレイが可能
P-20HDはSDカードに録画を行いながら、録画された映像をインスタント・リプレイできます。さらに録画した映像を再生しながらハイライトとなる場面を選択、クリップとして登録し、いつでも再生することができます。クリップにはP-20HDで録画した映像の他に、ファイルから取り込んだ静止画や音声を使えるので、イベントの演出に合わせて様々な素材を組み合わせることもできます。
*P-20HDは動画データの読み込みには対応していません。
様々なシステムへの組み込み
P-20HDは、目的に応じてビデオ・スイッチャーの上流や下流に組み込むことができます。HDMI入力は2系統を備えており、どちらかの系統を選択して録画することも、2つの系統を合成したものを録画することもできます。HDMI入力はどちらもスケーラーが内蔵されているので、様々なフォーマットの信号をコンバーターなしで入力が可能。組み込むシステムを選びません。
少人数オペレーションに対応
プロスポーツの中継や演出の場合、リプレイ作業は専門の複数人のチームに任されています。P-20HDでは、1人のオペレーターがクリップやプレイリストの作成、スロー再生などを、簡単に行うことができます。専用のボタンを押すだけで、映像はクリップとして登録でき、本体左上のパッド・スイッチですぐに再生することができます。
Version 1.2 USBキーボード、フットスイッチを使った操作が可能。
プレビュー・ディスプレイを内蔵
P-20HDは、カラーLCDプレビュー・ディスプレイを搭載し、映像の確認や各種の設定を本体のみで行えます。ディスプレイ左上には現在のビデオ入力(ライブ・イン)が表示されるほか、録画中のファイルの長さ、SDカードの残りの空き容量などの情報も表示されます。ディスプレイ右上には再生中の映像を表示する他、ビデオ・クリップや、プレイリストなどの準備状態を表示します。
コントローラーをダイレクトに操作
P-20HDは本体パネル上に映像再生のための様々なコントローラーを備え、直接手に触れて操作が行えるので、ストレスフリーで業務をこなすことができます。専用のトランスポートボタンとして、再生、一時停止、マーカーへのジャンプが行えます。ジョグ/シャトルホイールでは、リプレイや編集の際に映像の早送り、巻き戻しを滑らかに行い必要なシーンを素早く見つけ出すことができます。また、Tバーでの再生速度調整範囲はスピード・レンジ機能を使って変更できます。
ハイライトシーンをまとめてプレイリスト再生
ハイライトシーンをクリップとして記録した後、このクリップをまとめてプレイリストを作成し、指定した順に再生可能。ビデオ編集ソフトに取り組む必要なく簡易編集が行えます。P-20HDの映像出力をローランドのAVミキサーに入力すれば、ライブ配信番組の最後にダイジェストの放送も可能です。
充実した音声処理
P-20HDはRolandならではの音声機能を備えています。音声入力はHDMIとアナログRCAに対応し、ヘッドフォンジャックも備えます。さらにイコライザー、リミッタ、ディレイといったエフェクトを内蔵し、音質の補正、音声と映像のリップシンクを調整することができます。
汎用的なフォーマットで録画
P-20HDは汎用的なH.264フォーマットで録画を行います。H.264は低ビットレートでも高品質を保ち、小さいファイルサイズで高画質な映像を実現します。様々な動画共有サービスやビデオ編集ソフトでH.264が利用できるので、P-20HDで制作したファイルを、変換する手間なくそのままアップロード、編集することできます。
Version 1.2 プロジェクトとクリップをMP4ファイルでエクスポート可能。
※P-20HDは録画の安定性のため、ファイルを約3分ごとに分割します。
手書きの線でわかりやすい解説
P-20HDはWacom製 液晶タブレット*1を接続して、出力映像に線や文字を手書きすることができます。 例えばスポーツ試合の決定的なシーンをスロー再生しながらアクションの軌跡を手書きして、解説を図解により補足することができます。このアノテーション機能を使うことで、視聴者へ理解を深めるための演出が可能になります。*1 アノテーション機能に対応する液晶タブレットはこちら
*2 描画したアノテーション自体をP-20HDに録画できません。
Roland V-60HDとベストマッチ
P-20HDとビデオ・スイッチャーV-60HDは筐体のサイズ、機能などベストマッチな組み合わせです。V-60HDのHDMI出力にAUXバスを割り振り、P-20HDに入力することで、V-60HDで選択したSDIを含む任意の映像をP-20HDに録画、リプレイすることができます。
Version 1.2 V-60HDとRS-232で接続し、P-20HDで選択したクリップを再生すると、P-20HDを割り当てたV-60HDのPGMクロスポイントに切り替わります。同様にP-20HDを割り当てたV-60HDのPGMクロスポイントを選択すると、P-20HDで選択したクリップを再生します。
スポーツ中継や配信
これまで高価な機材と専門のオペレーターが必要だった、インスタント・リプレイやスロー再生を低価格に、簡単な操作で実現。小中規模スポーツイベントの中継、配信のクオリティーを向上させることができます。スケーラー入りの入出力端子のため、柔軟に様々な制作システムに組み込むことができます。また、直感的な操作性のため、最小限の習得時間でP-20HDを使いこなすことができます。
eスポーツ
コンパクトな筐体、長時間の録画機能とインスタント再生機能を備えたP-20HDは、eスポーツ大会の演出やライブ配信に最適です。短時間で操作を習得できるため、実況解説者にも使いこなしていただけます。
各種トレーニング
P-20HDは、試合の中継や配信を行う映像プロダクションや放送局だけでなく、トレーニング中のフォームの確認やプレーの分析など、コーチやトレーナーにとっても最適な製品となります。また、スポーツ以外のダンスや楽器演奏など、映像と音声を用いてパフォーマンスの確認を行いた いという用途で幅広く活用できます。