現代に蘇るSpace Echo
1974年にリリースされたRoland RE-201 Space Echoは、歴代のエフェクト・ユニットにおいて、最も人気のあるモデルの1つです。約15年間 に渡り生産され、そのリズミカルで温かみのあるサウンド・キャラクターが、ギタリストやプロデューサー、マニピュレーター等、多くのミュージシャンの創造力を刺激しました。
RE-202は、かつてないレベルでSpace Echoを再現。オリジナルを知り尽くしたBOSSが、磁気テープやモーター等の構造による音色の変化、アイコニックなSPRING REVERB、楽器の魅力を引き立てるプリアンプ回路まで、改めて徹底的に探求することで完成しました。また、オリジナル・モデルの魅力を更に広げる現代的な機能も多数搭載。RE-202には、ミュージシャンが心地よいと感じるSpace Echoの魅力が全て備わっています。
- Roland RE-201 Space Echoのサウンドと振舞いを、かつてないレベルで再現
- 温かく 、個性的なエコー・サウンドは、オリジナルの2倍のREPEAT RATEに拡張可能
- 4つの再生ヘッドを組み合わせることで、12種類のサウンド・バリエーションを実現
- 忠実に再現されたオリジナルのSPRING REVERBに加え、HALL/PLATE/ROOM/AMBIENCE、合計5つのタイプを搭載
- テープのコンディションを、NEWまたはAGEDより選択可能
- SATURATION ノブ で、プリアンプの歪み具合をコントロール
- RE-201の独特なエコー音の揺らぎを再現可能なWOW&FLUTTER ノブ
- 様々な機器の入力レベルに対応可能な2つのINPUTモード
- 本体のフットスイッチを長押しすることで発動する、WARPとTWIST効果
- ダイレクト・サウンド は、アナログ・ドライ・スルーとRE-201の持つユニークなプリアンプのシミュレート・サウンドから選択して出力可能
- お気に入りの設定は本体操作で4個、外部MIDI機器からのコントロールで最大127個まで保存、呼び出しが可能
- タップ・テンポ機能により足元の操作でREPEAT RATEを設定可能
- キャリーオーバー機能 により、エフェクトをOFFした際に残響を残すか、残さないかを選択可能
- ステレオ対応の入出力端子を装備
- 外部フットスイッチやエクスプレッション・ペダル、MIDI制御のための充実したコントロール端子
製品の特長
テープ・エコーの魅力
テープ・エコーは、やまびこ効果を得ることのできる最初のエフェクターで、温かみのあるダイナミックなサウンドが多くのミュージシャンを魅了しました。CPUの演算処理により正確に効果を得るデジタル・ディレイとは対照的に、テープ・エコーは磁気テープをモーターで回転させ、録音ヘッドでフレーズを記録、再生ヘッドでエコー音を鳴らす、といった極めてシンプルな構造のマシンです。それゆえ構造上の影響を受けやすく、コンディションやモーターの回転速度、摩擦のかかり方によりサウンドも変化。心地よい音の揺らぎも加わります。
伝説の名機 “Space Echo”
1974年に誕生したRoland RE-201 Space Echoは、時代を席巻したテープ・エコーです。テープへの負荷を最小限に留めることで高いパフォーマンスを発揮する、革新的なフリーランニング方式を採用。再生ヘッドを1つ搭載した一般的なテープ・エコーとは異なり、等間隔で配置された3つの再生ヘッドにより、リズミカルなエコーを実現します。さらに、アイコニックなサウンドが得られるスプリング・リバーブも内蔵。エコーとリバーブ、2つの効果が組み合わさることで、オリジナリティあふれる温かみのある残響を演出します。また、インプット段に配置されたプリアンプを通過することで、接続した楽器の魅力が引き立つエッセンスが加えられるため、多くのミュージシャンがSpace Echoサウンドの虜になりました。
名機の完全復活
長い年月を経て、BOSSは新たなSpace Echo RE-202の開発 に着手。長年に渡り蓄積してきた膨大なデータに加え、自社で保管している貴重なミント・コンディションのRE-201を含む複数の個体を徹底的に再解析しました。 テープに発生する摩擦や録音/再生のメカニズム、モーターの挙動、プリアンプのキャラクター、テープのコンディション、Z型に張られたSPRING REVERBなど、全てにおいて慎重に検証を重ねることで、今まで明らかになっていなかったサウンドのメカニズム まで完全に解明しました。RE-202は、コンディションを含めたオリジナルのサウンドや挙動をかつてないレベルでコントロールできるSpace Echoです。
こだわりの極地
RE-202は、オリジナル・モデルに最大限の敬意を表し、パネル上のレイアウトやノブのレスポンスにもこだわっています。中央に位置する象徴的なMODE SELECTORノブでは、再生ヘッドの組み合わせを12種類から選択可能。磁気テープはNEW/AGEDよりコンディションを選択でき、経年変化したテープの不安定な挙動によるサウンドの変化もリアルに再現しています。 WOW&FLUTTERノブは、磁気テープの回転が不安定になることで発生する自然なモジュレーション効果がコントロール可能。SATURATIONノブでは、磁気飽和とプリアンプによる歪み具合を調節できます。REPEAT RATEノブを回した際に発生する滑らかなピッチの変化や、INTENSITYを上げた際にで発生する強烈な発振音もまさに正真正銘のSpace Echoです。さらに、ダイレクト音は、色付けのないドライ・スルー、若しくはRE-201のプリアンプ・シミュレート・サウンドから選択可能。 RE-202は、Space Echoが持つ魅力的なエッセンスを余す所なくサウンドに取り入れることができます。
深化したSpace Echoの魅力
RE-202は、現代のミュージシャンが必要とする多くの機能を備えています。REPEAT RATEはオリジナルの2倍の長さまで拡張可能 。 オリジナルには存在しない4つ目の再生ヘッドを搭載し、Space Echoらしい個性的なエコー音のバリエーションが5つ追加されています。 リバーブもオリジナルに搭載されているSPRING REVERBだけでなく、HALL/PLATE/ROOM/AMBIENCEを含む合計5種類のタイプより選択可能。入出力はステレオ対応になっているため、広がりのあるリバーブを存分に味わうことができます。 本体のペダルを長押しする事でREVERBのON/OFFや、アグレッシブな効果をもたらすTWIST、WARPのコントロールも行えます。さらに、接続する機器にあわせて入力レベルの最適化が可能。ダイレクト・サウンドのミュートにも対応しているため、楽器演奏だけでなく、PAミキサーの外部エフェクトとしても活躍します。
現代的なコントロール
RE-202は、お気に入りの設定を本体に4個までメモリーとして保存/呼び出しが可能。外部MIDI機器からコントロールを行う場合は、127個のメモリーを使用できます。また、タップ・テンポ機能により、演奏しながら曲のテンポにあわせてREPEAT RATEの変更が可能。 CTL1,2/EXPの拡張端子を活用すれば、外部フットスイッチにタップ・テンポやメモリーのアップ/ダウン、WARPやTWIST効果を割り当てることができます。エクスプレッション・ペダルを接続すれば、任意のパラメータを複数同時に制御することでき。設定はパッチ毎に保存可能です。RE-202はMIDIにも対応している為、システム構築の際のコントロールにも最適です。